はじめに

どうも真下です。

  • 「株やFXで、いつ買っていつ売ればいいかわからない」と悩んでいませんか?
  • そんな時に役立つのが、世界中のトレーダーに愛用されているMACD(マックディー)です。
  • 今回は、トレンドの方向性と強さを同時に教えてくれるこの便利な指標について、わかりやすく解説します。

1. MACD(マックディー)とは?

MACD(Moving Average Convergence Divergence)は、日本語で「移動平均収束拡散手法」と呼ばれます。「マックディー」と読みます。

簡単に言うと、「2つの移動平均線を使って、相場のトレンド(方向)と勢い(強さ)を見る」ためのツールです。

通常の移動平均線よりも「直近の値動き」に重きを置いているため、相場の変化を素早く察知できるのが特徴です。

2. MACDを構成する3つの要素

チャートに表示されるMACDは、主に以下の3つの要素で成り立っています。

  1. MACD線(基本線)
    • 相場の動きに敏感に反応する線。まずはこの線の動きに注目します。
  2. シグナル線
    • MACD線を移動平均化したもので、動きが緩やかです。MACD線との交差が売買サインになります。
  3. ヒストグラム(棒グラフ)
    • MACD線とシグナル線の「差」を表したもの。トレンドの強さを視覚的に判断できます。

3. 基本の売買サイン:ゴールデンクロスとデッドクロス

MACDの使い方は非常にシンプルです。基本となる2つのサインを覚えましょう。

① 買いサイン:ゴールデンクロス

「MACD線」が「シグナル線」を、下から上へ突き抜けたとき これが買いのサインです。

  • ポイント: ゼロライン(真ん中の0の線)より下の低い位置で発生したゴールデンクロスほど、信頼性が高いと言われています。
② 売りサイン:デッドクロス

「MACD線」が「シグナル線」を、上から下へ突き抜けたとき これが売りのサインです。

  • ポイント: ゼロラインより上の高い位置で発生したデッドクロスは、トレンドの終わり(下落開始)を示唆します。

4. トレンドを見極める「ゼロライン」の活用

売買サインだけでなく、「今が上昇トレンドなのか、下降トレンドなのか」を知ることも重要です。

  • MACD線がプラス圏(ゼロより上)にある時
    • 上昇トレンドが継続中。強気で買いを検討する場面です。
  • MACD線がマイナス圏(ゼロより下)にある時
    • 下降トレンドが継続中。買いは控え、様子見か売りを検討する場面です。

5. MACDの注意点と弱点

万能に見えるMACDにも弱点があります。それは「ボックス相場(レンジ相場)に弱い」ことです。

一定の幅で上がったり下がったりを繰り返す相場では、MACD線とシグナル線が頻繁に交差してしまい、頻繁に「ダマシ(偽のサイン)」が発生します。

  • 対策: 明確なトレンドが出ている時に使うか、RSIなどの「オシレーター系(買われすぎ・売られすぎを見る指標)」と組み合わせて判断しましょう。

まとめ

MACDは、「トレンドの発生」を比較的早く捉えることができる非常に優秀な指標です。

  • MACD線とシグナル線のクロスで売買タイミングを見る。
  • ゼロラインで相場の大きな方向を見る。

まずは実際のチャートでMACDを表示させて、過去の値動きと照らし合わせてみることから始めてみましょう!