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はじめに

どうも真下です。

「今の株価は高すぎるのか、安すぎるのか？」

「トレンドはいつ発生するのか？」

これらを一目で判断できる強力なツールがボリンジャーバンドです。多くのトレーダーが愛用するこの指標ですが、実は「逆張り（反発狙い）」だけで使うのは非常にもったいないことをご存知でしょうか？

この記事では、ボリンジャーバンドの仕組みから、実践で使える「順張り」「逆張り」の使い分けまでを分かりやすく解説します。

1. ボリンジャーバンドとは？

ボリンジャーバンドは、1980年代にジョン・ボリンジャー氏が考案したテクニカル指標です。移動平均線を中心として、その上下に「標準偏差（σ：シグマ）」と呼ばれるバンド（帯）を表示させます。

簡単に言うと、「価格の大半はこの帯の中に収まるはずだ」という統計学的な確率を利用して、相場の行き過ぎやトレンドの発生を分析します。

  • ミッドバンド（中心線）： 通常は20日移動平均線などが使われます。
  • ±1σ（第1標準偏差）： 中心線に近いバンド。
  • ±2σ（第2標準偏差）： 最も一般的に使われるバンド。
  • ±3σ（第3標準偏差）： 外側のバンド。

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2. 統計確率を知っておこう

ボリンジャーバンドの最大の根拠は、以下の確率論です。正規分布の理論上、価格がバンド内に収まる確率は以下のようになります。

  • ±1σ に収まる確率： 約68.3%
  • ±2σ に収まる確率： 約95.4%
  • ±3σ に収まる確率： 約99.7%

つまり、価格が+2σを突き抜けるということは、「約4%しか起きない異常事態（＝強いトレンド、または行き過ぎ）」が発生していると読み取れます。

3. ボリンジャーバンドの3つの形状（重要）

実践で使うために覚えるべき動きは、以下の3つだけです。

  1. スクイーズ（Squeeze）：バンドの幅が収縮している状態。エネルギーを溜め込んでおり、次なる大相場の前兆です。
  2. エクスパンション（Expansion）：スクイーズから一転、バンド幅が拡大すること。トレンド発生の合図です。
  3. バンドウォーク（Band Walk）：ローソク足が±2σのバンドに沿って推移すること。非常に強いトレンドが発生しています。

4. 実践的トレード手法

① レンジ相場での「逆張り」

バンドが横ばいの時（レンジ相場）に有効です。

  • 買い: ローソク足が-2σにタッチ、または突き抜けた時。
  • 売り: ローソク足が+2σにタッチ、または突き抜けた時。

注意点: バンドが拡大（エクスパンション）し始めた時に逆張りをすると、そのままトレンドに巻き込まれて大損する可能性があります。

② トレンド相場での「順張り」

スクイーズ（収縮）からエクスパンション（拡大）が発生した時がチャンスです。

  • 買い: +2σを明確にブレイクし、バンドが広がり始めた時。
  • 利確: バンドウォークが終了し、ローソク足がバンドの内側に戻ってきた時。

5. ボリンジャーバンドの弱点と対策

ボリンジャーバンド単体では「ダマシ」に合うことがあります。精度を高めるために、オシレーター系の指標と組み合わせましょう。

  • RSIとの組み合わせ+2σタッチに加え、RSIが70%以上なら「売り」の信頼度がアップします。
  • MACDとの組み合わせ:トレンドの方向性をMACDで確認しつつ、エントリータイミングをボリンジャーバンドで図ります。

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まとめ

ボリンジャーバンドは、「価格の収束」と「拡散」を視覚化した最強のツールの一つです。

  • レンジ相場では、±2σを目安に逆張り。
  • トレンド発生時は、バンドウォークに乗って順張り。

今の相場がどちらの状態なのかを見極め、使い分けることが勝利への近道です。まずはチャートに表示させて、現在のバンドの幅（スクイーズしているか？）を確認することから始めてみましょう。