【米国株】アッヴィ(ABBV)は買いか?30代から始める「高配当×増配」最強ポートフォリオ戦略
なぜ今、アッヴィ(ABBV)なのか?
どうも真下です。
「毎月の給料だけでは、将来が不安だ……」
「新NISAも始まったし、手堅い米国株で配当金をもらい続けたい」
日々忙しく働く私たち30代サラリーマンにとって、投資先選びで最も重要なのは「安定性」と「成長性」のバランスではないでしょうか。ギャンブルのような投資で虎の子の資産を溶かすわけにはいきません。
そこで今回注目するのが、世界的なバイオ医薬品企業「アッヴィ(ABBV)」です。
米国株投資家の間では「高配当・連続増配」の優良銘柄として知られていますが、実はここ数年、主力製品の特許切れという大きな壁を乗り越え、新たな成長フェーズに入ろうとしています。
この記事では、アッヴィの事業内容から最新の業績、そしてライバル企業との比較まで、忙しいあなたに代わって徹底的に分析しました。あなたのポートフォリオの守備力を高めるヒントがここにあります。
1. アッヴィ(ABBV)の概要:世界を救う「薬」の巨人
まず、アッヴィが何をしている会社なのか、その強みをサクッとおさらいしましょう。
メイン事業と強み
アッヴィは2013年に、アボット・ラボラトリーズ(ABT)から分社化して誕生しました。比較的新しい会社に見えますが、その実態は老舗の超巨大製薬企業です。
主な事業領域は以下の4つです。
- 免疫疾患: リウマチや乾癬(かんせん)などの治療薬。
- 血液腫瘍: ガン治療薬。
- 神経科学: パーキンソン病や片頭痛の治療薬。
- アイケア・美容: ボトックスでおなじみの「アラガン社」を買収し、美容医療分野でもトップシェア。
最大の注目点:「ヒュミラ」からの脱却
アッヴィを語る上で外せないのが、世界で最も売れた薬の一つである関節リウマチ薬「ヒュミラ」です。一時はアッヴィの売上の過半数を占めていましたが、米国での特許が切れ、安価なバイオシミラー(後発薬)との競争にさらされています。
「稼ぎ頭がなくなって大丈夫なの?」
ここが投資家の懸念でしたが、アッヴィは「スキリージ」と「リンヴォック」という2つの新薬を急速に成長させ、ヒュミラの減少分を見事にカバーしつつあります。この「製品ポートフォリオの入れ替え成功」こそが、現在のアッヴィの最大の強みです。
2. 業績と株価指標:数字で見るアッヴィの実力
投資判断に欠かせない、直近の指標を見てみましょう。アッヴィの株価は、市場全体が不安定な時でも比較的底堅い動きを見せる傾向があります。
主要株価指標(2025年12月時点・概算参考値)
| 指標 | 数値 | 解説 |
| 株価収益率 (PER) | 約15倍 – 18倍 | 製薬大手としては標準的~やや割安な水準。過熱感はありません。 |
| 配当利回り | 3.0% – 3.8% | 米国市場平均(S&P500)を大きく上回る高配当。 |
| 連続増配年数 | 50年以上 | 親会社アボット時代を含めると「配当王」クラス。株主還元意識は極めて高い。 |
| 自己資本利益率 (ROE) | 高い水準を維持 | 効率よく利益を生み出している証拠。 |
【30代サラリーマンへのポイント】
特に注目すべきは「配当利回り」と「連続増配」です。
仮に株価が横ばいでも、3%超の配当を受け取りながら、その配当自体が年々増えていく(増配)ため、長期保有による「複利効果」が絶大です。老後の自分年金作りには最適な銘柄の一つと言えます。
3. データ比較:ライバル企業と比べてどうなのか?
「アッヴィが良いのは分かったけど、他の製薬会社はどうなの?」
その疑問に答えるため、米国の主要製薬メーカー(ビッグ・ファーマ)と比較してみましょう。
競合他社比較テーブル
| 企業名 (ティッカー) | 特徴 | 配当利回り | 成長ドライバー | 投資判断のポイント |
| アッヴィ (ABBV) | 免疫・美容 | 高 (◎) | スキリージ、リンヴォック | インカム重視。 配当と成長のバランスが良い。 |
| ジョンソン&ジョンソン (JNJ) | ヘルスケア総合 | 中 (〇) | 医療機器、新薬全般 | 圧倒的安定感。守りの要。 |
| イーライ・リリー (LLY) | 肥満症・糖尿病 | 低 (△) | マンジャロ、ゼップバウンド | キャピタル重視。 株価は高いが成長期待大。 |
| メルク (MRK) | ガン治療 | 中 (〇) | キイトルーダ(ガン免疫薬) | ガン領域に強いが、主力薬の特許切れ懸念あり。 |
比較からの結論
- 株価の値上がり益(キャピタルゲイン)をガンガン狙いたいなら、肥満症薬でブームの「イーライ・リリー」に分があります。
- しかし、私たちのように「安定した不労所得」を積み上げつつ、着実な成長も捨てがたいという層には、アッヴィが最もバランスが良い選択肢となります。
4. 知っておくべきリスク:投資の落とし穴
良いことばかりではありません。大切なお金を投じる前に、リスクもしっかり把握しておきましょう。
- 「薬価引き下げ」の政治的圧力米国では医療費の高騰が社会問題化しており、政府による薬価引き下げ圧力(インフレ抑制法など)が常にあります。これが利益を圧迫する可能性があります。
- 新薬開発の失敗製薬会社にとって、新薬開発は巨額の投資を伴うギャンブルです。臨床試験(治験)が失敗すれば、株価が急落するリスクがあります。
- M&A(買収)の成否アッヴィは積極的に他社を買収して成長してきましたが、買収した企業の統合が上手くいかない場合や、高値掴みをしてしまった場合は財務が悪化します。
5. まとめ:アッヴィは30代サラリーマンの「守りの要」になるか
今回のアッヴィ(ABBV)の分析をまとめます。
- 主力薬の世代交代に成功: 「ヒュミラ」一本足打法からの脱却が進んでいる。
- 魅力的な株主還元: 高配当かつ連続増配の実績は、長期保有に最適。
- 割安なバリュエーション: イーライ・リリーなどの成長株に比べ、PERは落ち着いておりエントリーしやすい。
【結論】
アッヴィは、短期間で資産を倍にするような銘柄ではありません。しかし、「本業が忙しいので、株価はいちいち気にしたくない。でも、銀行預金よりはるかに高い利回りで、着実に資産を雪だるま式に増やしたい」という30代サラリーマンにとっては、ポートフォリオの核(コア)になり得る銘柄です。
まずは現在のポートフォリオを見直し、セクター(業種)の分散としてヘルスケア枠にアッヴィを検討してみてはいかがでしょうか?

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