30代サラリーマンが抱える「投資の焦り」と東京海上

どうも真下です。

「今の給料と貯金だけで、本当に老後は大丈夫だろうか……」

30代、中堅として責任ある仕事を任され、家庭や将来の出費が現実味を帯びてくる時期。SNSでは「億り人」や「新NISAで資産倍増」といった景気のいい言葉が飛び交いますが、一方で「大切な資産を減らしたくない」「失敗して損をするのが怖い」というのが、多くのサラリーマンの本音ではないでしょうか。

そんな「安定」と「成長」の両方を欲張りたい30代男性の投資家にとって、2026年現在、外せない銘柄が東京海上ホールディングス(8766)です。

国内損害保険の絶対王者であり、世界中で稼ぐ力を持つ同社は、なぜ「損をしたくない」と考える賢明なサラリーマンに選ばれているのか。本記事では、2026年1月現在の最新データに基づき、その魅力を徹底解剖します。


1. 概要:日本が誇る「世界の海上」その圧倒的な強み

東京海上ホールディングスは、国内損保首位の「東京海上日動火災保険」を中核とする持ち株会社です。しかし、その実態は「日本の保険会社」という枠を大きく超えています。

海外事業が利益の半分を稼ぎ出す

同社の最大の特徴は、圧倒的な海外展開の成功にあります。2000年代後半から、欧米の優良な保険会社を次々と買収し、現在ではグループ利益の約半分を海外事業が占めています。

これにより、日本の人口減少リスクをヘッジしつつ、世界経済の成長を取り込む構造が出来上がっています。

規律ある資本管理(ERM)

単に規模が大きいだけでなく、同社は「ERM(エンタープライズ・リスク・マネジメント)」という高度な経営手法を駆使しています。これは、保有するリスク(災害や市場変動)と資本を厳密に管理し、余った資本を機動的に自社株買いや増配、あるいはさらなる買収に回す仕組みです。この「お金を無駄にせず、効率よく回す力」こそが、投資家からの厚い信頼の源泉です。


2. 業績と株価:2026年の現状をチェック

次に、私たちが最も気になる「数字」を見ていきましょう。2026年1月現在の主要な株価指標と、近年のパフォーマンスをまとめました。

主要株価指標(2026年1月9日現在)

指標名数値
株価5,955円
PER(株価収益率)約10.8倍
PBR(株価純資産倍率)約2.2倍
配当利回り(予想)約3.54%
1株当たり配当(2026年3月期予想)211円
自己資本利益率(ROE)14.0%以上(目標)

株価の動きと増配の記録

株価は2024年から2025年にかけて、政策保有株式(持ち合い株)の売却加速や、金利上昇による運用益への期待から、右肩上がりの推移を見せてきました。一時期の急騰を経て、現在は落ち着いたものの、下値は非常に堅い印象です。

特筆すべきは、14期連続の増配(実質)という実績です。2026年3月期の年間配当は1株当たり211円と、前年の172円から20%以上の大幅増配を計画しています。30代からこの銘柄を保有し、配当を再投資し続けることで、複利の恩恵を最大化できる可能性が高いのです。


3. データ比較:同業他社(MS&AD・SOMPO)と何が違う?

「損保ならどこも同じでは?」と思うかもしれませんが、実は三メガ損保(東京海上、MS&AD、SOMPO)には明確な差があります。

比較項目東京海上(8766)MS&AD(8725)SOMPO(8630)
海外利益比率約50%超(業界最高)約20〜30%約20%程度
株主還元姿勢非常に積極的(増配・自社株買い)積極的だがバランス型積極的(配当重視)
リスク分散グローバルに分散国内比率がやや高い介護事業等へも多角化
直近の課題特になし(安定成長)収益性の改善過去のガバナンス問題の払拭

結論として: 「とにかく安定して世界レベルの成長を享受したい」なら、東京海上一択と言えます。MS&ADやSOMPOも魅力的な高配当株ですが、事業のポートフォリオの完成度と資本効率の高さでは、東京海上が頭一つ抜けています。


4. リスク:投資家として知っておくべき「懸念点」

「答え」を知りたい読者のために、あえてマイナス面も包み隠さずお伝えします。

  1. 巨大な自然災害のリスク保険会社である以上、世界規模での巨大台風やハリケーン、地震が発生した際には、多額の保険金支払いが発生します。ただし、東京海上は再保険(保険会社のための保険)を活用しており、1回の災害で経営が揺らぐようなリスクはコントロールされています。
  2. 為替変動の影響海外利益が多いため、急速な円高が進むと、円建ての決算数値が見かけ上悪化する可能性があります。
  3. 自動車保険の構造変化国内事業の柱である自動車保険は、将来的な自動運転の普及や事故率の低下により、市場が縮小する懸念があります。これに対し、同社はサイバー保険や新種保険の拡大でカバーしようとしています。

5. まとめ:30代サラリーマンは「今」買うべきか?

さて、一番の答え合わせです。東京海上(8766)は、30代サラリーマンにとって「買い」の銘柄なのでしょうか。

筆者の結論は、「コア資産として検討する価値が極めて高い」です。

その理由は以下の3点に集約されます。

  1. 「配当という不労所得」の積み上げに適している: 連続増配の安心感は、仕事で忙しいサラリーマンにとって最大の精神安定剤になります。
  2. 「損をしたくない」を守る圧倒的資本力: 2029年度までに政策保有株をゼロにする方針を打ち出しており、そこから生み出される巨額の資金が、さらなる株主還元(配当や自社株買い)に向けられることがほぼ約束されています。
  3. 世界経済の成長に乗れる: 日本のサラリーマンとして日本円で給料をもらっている私たちにとって、資産の一部を「世界で稼ぐ企業」に置くことは、最大のリスク分散になります。

もちろん、一度に全額を投入するのではなく、積立投資や株価が調整した場面で少しずつ拾っていくスタイルが、30代の賢い戦い方かもしれません。

次のステップへの提案

「まずは100株……」といきたいところですが、現在の株価では約60万円近い資金が必要です。もし「もっと手軽に始めたい」と感じるのであれば、「単元未満株(1株投資)」を活用して、毎月の小遣いから東京海上の株主になってみるのはいかがでしょうか?

免責事項: 本記事は投資勧誘を目的としたものではなく、一般的な情報提供を目的としています。投資判断は、必ずご自身の責任で行ってください。

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