【米国株V】ビザは「最強の集金マシーン」?30代から始める、寝ていても稼ぐインフラ投資の真実
どうも真下です。
「毎日忙しくて、日々の株価チェックなんてできない」
「でも、銀行預金だけじゃ老後が不安。S&P500より少しリターンを狙いたい」
そんな30代の私たちサラリーマンにとって、理想的な投資先とは何でしょうか?
それは、「私たちが寝ている間も、世界中の誰かが使い続け、チャリンチャリンと手数料が入ってくるビジネス」です。
今回は、そんな「現代の通行料ビジネス」の王者、ビザ(Visa Inc. / ティッカー:V)について解説します。なぜこの銘柄が、ポートフォリオの守りを固めつつ、資産を増やす「コア資産」になり得るのか。その理由を深掘りしていきましょう。
1. 概要:ビザってどんな会社?「カード会社」ではありません
多くの人が誤解していますが、ビザはクレジットカードを発行していません。私たちにカードを発行し、お金を貸しているのは「三井住友カード」や「楽天カード」などの発行会社(イシュア)です。
では、ビザは何をしているのか?
彼らは、世界中の決済を処理する「決済ネットワーク(インフラ)」を提供しています。
ビザのビジネスモデル=「高速道路の料金所」
世界中でVisaカードが切られるたびに、その決済データがビザのネットワークを駆け巡ります。ビザはその「利用料」として手数料を徴収しています。
- 在庫がない: モノを作って売るわけではないので、在庫リスクがゼロ。
- 貸し倒れリスクがない: お金を貸すのはカード発行会社なので、利用者が返済できなくてもビザは痛手を負いません。
- 圧倒的な規模: 世界200以上の国と地域で利用可能。
つまり、世界中の人々が消費活動をする限り、ビザの懐には自動的にお金が入ってくる仕組みなのです。これが「営業利益率60%超」という、メーカーではありえない高収益体質を生み出しています。
2. 業績と株価:きれいな右肩上がりの「安定成長」
ビザの強さは、その業績の安定感にあります。
株価の動き(トレンド)
長期的にはきれいな右肩上がりを描いています。
もちろん、コロナショックや利上げ局面での調整はありましたが、世界的な「現金からキャッシュレスへの移行(Cash to Card)」という大きな波に乗り、株価は最高値を更新し続けてきました。
S&P500と比較しても、長期(5年〜10年)で見ると市場平均をアウトパフォーム(上回る成績)することが多い銘柄です。
主要な株価指標(参考値)
忙しい方向けに、投資判断に必要な数字をまとめました。
| 指標 | 数値(目安) | サラリーマン投資家の視点 |
| 予想PER | 25倍〜30倍 | 市場平均より割高ですが、これは「プレミアム」がついている証拠。高品質なブランド品は安売りされないのと同じです。 |
| 営業利益率 | 約65% | ここが異常値です。 100円売り上げたら65円が利益。一般的な製造業は10%あれば優秀と言われます。 |
| ROE(自己資本利益率) | 40%〜50% | 経営効率も極めて高いです。稼いだお金を効率よく次の成長や株主還元に使っています。 |
| 配当利回り | 0.7%〜0.8% | 利回りは低めですが、「増配(配当金を増やすこと)」を毎年続けています。10年持てば、買値に対する利回りは高くなります。 |
※数値は市場環境により変動します。最新情報は証券会社のアプリで確認してください。
3. データ比較:ライバル「マスターカード」との違いは?
ビザへの投資を考える際、必ず比較されるのがマスターカード(MA)です。
また、独自路線のアメリカン・エキスプレス(AXP)とも比べてみましょう。
| 比較項目 | ビザ (V) | マスターカード (MA) | アメックス (AXP) |
| 世界シェア | No.1 | No.2 | シェアは低め |
| ビジネスモデル | 決済ネットワークのみ | 決済ネットワークのみ | ネットワーク + 金融(貸金) |
| 特徴 | 圧倒的な規模と安定感。 デビットカードに強い。 | 欧州や新興国での成長率が高い。 ビザより少し成長寄り。 | 富裕層に強い。 景気後退時に「貸し倒れ」リスクがある。 |
| おすすめタイプ | 王道の安定を求める人 | 成長スピードを重視する人 | 配当やバリュー株好みの人 |
結論:
30代サラリーマンが「長期保有・放置」を前提にするなら、貸し倒れリスクがなく、業界最大手のビザ(またはマスターカードとの両持ち)が、精神衛生上もっとも安心できる選択肢と言えます。
4. リスク:無敵に見えるビザの死角は?
「最強」と言われるビザですが、リスクがないわけではありません。私たち投資家が警戒すべきポイントは以下の3点です。
① 規制・訴訟リスク(最大の敵)
ビザとマスターカードは市場を独占しすぎているため、各国の政府(特に米国)から「手数料が高すぎる」「競争を阻害している」と目をつけられやすいです。独占禁止法関連の訴訟ニュースが出ると、一時的に株価が下がることがあります。
② 新興フィンテックの台頭
「Buy Now, Pay Later(後払い)」や、ブロックチェーン技術、あるいは各国の即時決済システム(インドのUPIやブラジルのPixなど)が普及し、「クレジットカードのネットワークを通さない決済」が増えると、ビザの脅威になります。
※ただし、ビザもただ見ているだけではなく、フィンテック企業と提携したり、自社技術に取り込んだりと対策を打っています。
③ 世界的な景気後退
ビザの売上は「決済金額」に連動します。世界的な不況で人々が財布の紐を締めると、決済ボリュームが減り、ビザの収益も鈍化します。
5. まとめ:30代サラリーマンはビザをどう扱うべきか
ビザ(V)は、短期間で株価が2倍、3倍になるような「爆上げ銘柄」ではありません。
しかし、以下のような特徴を持つ、ポートフォリオの守護神です。
- 圧倒的な利益率(不況でも赤字になりにくい)
- 強力な参入障壁(誰も今からビザには勝てない)
- 株主還元への意識が高い(自社株買いと増配)
【投資アクションプラン】
- コア資産として検討: S&P500などのインデックスに加えて、個別のスパイスとして保有する。
- 押し目買い: 訴訟ニュースなどで一時的に株価が下がったタイミングは、絶好の買い場になることが多い。
- 長期保有: 「キャッシュレス化」はまだ世界中で進行中です。10年、20年単位で保有し、増配の恩恵を受け取りましょう。
私たち30代は、投資できる期間がまだ20年以上あります。
一攫千金を狙うギャンブルではなく、ビザのような「世界経済のインフラ」を味方につけて、着実に資産を積み上げていきましょう。
【免責事項】
本記事は情報の提供を目的としており、投資の勧誘を目的とするものではありません。投資判断はご自身の責任において行っていただけますようお願いいたします。

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