【テクニカル分析】ピボット(Pivot)の基礎と勝てる使い方!プロが見ている「反発ポイント」を完全解説
プロが注目する魔法のライン「ピボット(Pivot)」完全攻略ガイド
どうも真下です。
相場分析において、「なぜか特定の価格でぴったりとチャートが止まった」という経験はありませんか?
そこには、移動平均線やボリンジャーバンドには表示されない、世界中のトレーダーが意識している「見えない壁」が存在している可能性があります。
その正体のひとつが、今回解説するピボット(Pivot Points)です。
多くのテクニカル指標が現在の価格に追従する「遅行指標」であるのに対し、ピボットは当日の相場が始まる前にラインが決まっている「先行指標」としての性質を持ちます。今回は、デイトレードにおいて極めて強力な武器となるピボットについて、基礎から実践的な使い方まで詳しく解説します。
1. ピボット(Pivot)とは何か?
ピボットは、J.W.ワイルダー氏(RSIやパラボリックの開発者)らが考案したテクニカル指標の一つと言われていますが、元々はフロアトレーダー(立会場で取引していた人々)が、その日の相場の重要ポイントを素早く把握するために電卓で計算していた数値が由来です。
「前日の価格(高値・安値・終値)」を使って計算され、当日のサポート(支持線)やレジスタンス(抵抗線)になり得る価格帯を算出します。
なぜピボットが機能するのか?
最大の理由は「客観性」にあります。トレンドラインは引く人によって角度や始点が変わりますが、ピボットは前日の4本値という確定した数値を使うため、世界中の誰が計算しても全く同じラインになります。
「みんなが同じ場所を見ている」からこそ、そこで注文が集中し、実際に価格が反応するのです。
2. ピボットの仕組みと構成
ピボットは、中心となる線(Pivot Point)と、その上下にある抵抗線・支持線で構成されます。
チャート上には通常、以下の7本のラインが表示されます。
- R3 (Resistance 3):第3レジスタンスライン(強い売りゾーン)
- R2 (Resistance 2):第2レジスタンスライン
- R1 (Resistance 1):第1レジスタンスライン
- P (Pivot Point):ピボットポイント(中心線)
- S1 (Support 1):第1サポートライン
- S2 (Support 2):第2サポートライン
- S3 (Support 3):第3サポートライン(強い買いゾーン)
計算式(基本のクラシック・ピボット)
トレーディングツールが自動計算してくれますが、仕組みを知ることは重要です。計算式は以下の通りです。
まず、中心となる**Pivot Point ($P$)**を求めます。
$$P = \frac{\text{High} + \text{Low} + \text{Close}}{3}$$
(※High=前日高値、Low=前日安値、Close=前日終値)
次に、この$P$を基準に上下のラインを算出します。
第1ライン群:
$$R1 = (2 \times P) – \text{Low}$$
$$S1 = (2 \times P) – \text{High}$$
第2ライン群:
$$R2 = P + (\text{High} – \text{Low})$$
$$S2 = P – (\text{High} – \text{Low})$$
この計算式からわかるように、ピボットは「前日の値動きのエネルギー(ボラティリティ)」を当日に反映させたものです。前日の値動きが激しければラインの間隔は広くなり、小動きであれば狭くなります。
3. ピボットの基本的な見方
ピボットを使ったトレードにおいて、最も重要なのは「現在の価格がP(中心線)のどちらにあるか」です。
- 価格 > P の場合
- 相場は強気(買い目線)と判断します。
- 価格は$R1$、$R2$を目指して上昇しやすい傾向があります。
- $P$ライン自体がサポートとして機能することもあります。
- 価格 < P の場合
- 相場は弱気(売り目線)と判断します。
- 価格は$S1$、$S2$を目指して下落しやすい傾向があります。
- $P$ライン自体がレジスタンスとして機能することもあります。
つまり、その日のデイトレードの方針を決める際、「$P$より上にいるから、今日は押し目買いを狙おう」という環境認識のフィルターとして使うことができます。
4. 実践!ピボットを使ったトレード手法
ここでは、実際のトレードで使える2つの主要な戦略を紹介します。
① 逆張り(リアクション)戦略
レンジ相場や、過度な行き過ぎを狙う手法です。ピボットのラインは強力な壁として機能するため、その反発を狙います。
- エントリーポイント:
- 価格が上昇し、$R1$や$R2$に到達したところで反転の兆し(上ヒゲなど)が出たら「売り」。
- 価格が下落し、$S1$や$S2$に到達したところで反転の兆し(下ヒゲなど)が出たら「買い」。
- 注意点:
- 強いトレンドが発生している時は、ラインを突き抜けることがあるため注意が必要です。$R1$を強くブレイクした場合、そこは売り場ではなくなります。
② ブレイクアウト(ロールリバーサル)戦略
トレンド発生時に威力を発揮する手法です。「レジスタンスが破られると、次はサポートに変わる(サポレジ転換)」という性質を利用します。
- エントリーポイント:
- 価格が$R1$を明確に上抜けた後、一度戻ってきて$R1$でサポートされた瞬間に「買い」(ロールリバーサル)。
- 次の目標値は$R2$となります。
- メリット:
- ラインを背にしてエントリーするため、損切りラインを明確に設定(ラインを割ったら即撤退)でき、リスクリワードの良いトレードが可能です。
5. ピボットの注意点と活用のコツ
ピボットは強力ですが、万能ではありません。精度を高めるために以下のポイントを意識してください。
ニューヨーク・クローズの時間を意識する
ピボットは「日足の終値」を使います。FXの場合、ブローカーによって日足の確定時間が異なることがありますが、世界基準である「ニューヨーククローズ(日本時間早朝)」を基準にしたチャートを使用することが推奨されます。これ以外の時間(例えば日本時間0時区切りなど)で計算されたピボットは、世界中のトレーダーが見ているラインとズレが生じ、機能しにくくなります。
他の指標と組み合わせる
ピボット単体での判断よりも、他の根拠が重なるポイントは非常に強力になります。
- 移動平均線 + ピボット: 200日移動平均線と$S1$が重なる場所などは、極めて強いサポートになります。
- RSI + ピボット: $R2$に到達し、かつRSIが70%を超えて「買われすぎ」を示している場合、反落の確率は高まります。
まとめ
ピボットは、前日のデータを元に「今日の戦場における地図」を描き出してくれるツールです。
どこまで上がれば買われすぎなのか、どこまで下がれば押し目買いが入るのか。それを視覚的に、かつ客観的に教えてくれます。
【ピボット活用の要点】
- $P$(中心線)より上なら買い目線、下なら売り目線が基本。
- $R1/S1$は最初の利確・反発ポイント。
- ブレイク後のサポレジ転換(ロールリバーサル)はチャンス。
- ニューヨーククローズ基準のチャートを使う。
明日からのチャート分析にぜひピボットを表示させてみてください。今まで見えなかった「相場の呼吸」が見えてくるはずです。

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