【羽黒法とは】ローソク足1本でトレンドを見抜く!幻のテクニカル分析を完全解説
どうも真下です。
「移動平均線やMACDを見ているのに、なぜかトレンドの転換点で騙されてしまう」 「ローソク足の形を勉強したが、実戦でどう活かせばいいか分からない」
もしあなたがそんな悩みを抱えているなら、今回ご紹介する「羽黒法(はぐろほう)」が、相場を見る目を劇的に変えてくれるかもしれません。
羽黒法は、日本古来の罫線(ケイセン)分析の一つであり、有名な「酒田五法」と並んで、一部のプロトレーダーや研究家の間で長く愛用されてきた手法です。特に、ローソク足1本(主に週足)の形状から、市場のエネルギーと翌週の方向性を読み解く点において、極めて高い精度を誇ります。
この記事では、現代の株式投資やFX(外国為替証拠金取引)にも十分通用する「羽黒法」の基礎から、全15パターンの分類、そして実戦的な売買戦略までを徹底的に解説します。
1. 羽黒法(はぐろほう)の基礎知識
羽黒法のルーツと特徴
羽黒法は、江戸時代の相場師たちが築き上げたローソク足分析を体系化したもので、山形県の羽黒山に由来するとも言われていますが、その発祥には諸説あります。
現代において一般的に知られている羽黒法は、「週足(しゅうあし)」の分析に特化している点が最大の特徴です。デイトレードのような短期売買ではなく、数週間から数ヶ月単位のトレンド(スイングトレード)を捉えるのに適しています。
なぜ「週足」なのか?
日足(ひあし)は、その日の突発的なニュースや市場のノイズに影響されやすく、「ダマシ」が発生しやすい傾向があります。一方、週足は1週間の市場心理が凝縮されており、機関投資家や大口トレーダーの意思が反映されやすいため、トレンドの信頼性が高いのです。
羽黒法は、この週足の「実体(始値と終値の間)」と「ヒゲ(高値・安値)」のバランスを見ることで、現在相場が強気なのか、弱気なのか、あるいは迷っているのかを客観的に判断します。
2. 羽黒法の極意「半値(はんね)の法則」
羽黒法を理解する上で最も重要な概念が「半値(はんね)」です。
相場の世界では、「高値と安値の中間(半値)」よりも上の価格帯で引けた(取引を終えた)場合、その期間の相場は「強かった」と判断します。逆に、半値以下で引けた場合は「弱かった」と判断します。
羽黒法では、ローソク足をこの「半値」を基準に分類していきます。
- 陽線(ようせん): 始値より終値が高い。基本的に強いが、ヒゲの長さでニュアンスが変わる。
- 陰線(いんせん): 始値より終値が低い。基本的に弱いが、下ヒゲが長ければ反発の兆し。
この単純な理屈を、より細かく15種類の「型」に分類したものが羽黒法の真骨頂です。
3. 相場を読み解く「15の型」完全ガイド
羽黒法では、ローソク足の形状をその強弱に応じて以下の15パターンに分類します。これらを覚えることで、チャートを見た瞬間に「今は買い時か、売り時か」が判断できるようになります。
A. 強気相場を示す型(買いシグナル)
相場の勢いが強く、翌週も上昇が期待できるパターンです。
- 大陽線(丸坊主・大引け坊主)
- 形状: 上ヒゲがなく、実体が長い陽線。
- 意味: 一週間を通して買い一色だった状態。非常に強い買いシグナル。
- 下カゲ陽線
- 形状: 実体が長く、長い下ヒゲがある陽線。
- 意味: 一度売られたが、猛烈に買い戻されて高値圏で引けた状態。押し目買いの好機。
- 上カゲ陽線(実体が長い)
- 形状: 実体が長く、上ヒゲも少しある陽線。
- 意味: 上昇力は強いが、高値警戒感も少し出ている。上昇トレンド継続の可能性大。
- 下カゲ陰線(カラカサ)
- 形状: 実体は短いが、極めて長い下ヒゲを持つ陰線。
- 意味: 底値圏で出れば強力な「反転上昇」のサイン。売り方が力尽き、買い方が勢力を増している証拠。
B. 弱気相場を示す型(売りシグナル)
相場の勢いが弱く、下落トレンドへの転換や継続を示唆するパターンです。
- 大陰線(丸坊主・大引け坊主)
- 形状: 下ヒゲがなく、実体が長い陰線。
- 意味: 一週間を通して売り一色。非常に強い売りシグナル。暴落の予兆。
- 上カゲ陰線
- 形状: 実体が長く、長い上ヒゲがある陰線。
- 意味: 上昇しようとしたが、強い売り圧力に叩き落とされた状態。戻り売りの好機。
- 下カゲ陰線(実体が長い)
- 形状: 実体が長く、下ヒゲも少しある陰線。
- 意味: 下落圧力は強い。まだ底を打っていない可能性が高い。
- 上カゲ陽線(トンカチ・塔婆)
- 形状: 実体が極端に短く、長い上ヒゲを持つ陽線。
- 意味: 高値圏で出れば強力な「天井」のサイン。買いの勢いが完全に失速したことを示す。
C. 保ち合い・迷いを示す型(様子見)
相場のエネルギーが拮抗しており、次の動き出しを待つべきパターンです。
- コマ(極短線)
- 形状: 実体が非常に短く、ヒゲも短い。
- 意味: 売り買いが拮抗し、迷っている状態。トレンドの中休みに現れることが多い。
- 十字線(寄り引け同時線)
- 形状: 始値と終値がほぼ同じ。
- 意味: 完全な迷い。高値圏や安値圏で出た場合、翌週に大きな動きが出る前触れとなることが多い(転換点の可能性)。
(※羽黒法ではさらに細分化し、それぞれのヒゲの長さや実体の位置関係で1号~15号等と番号付けを行いますが、実戦では上記の「強気・弱気・迷い」の3カテゴリーと「ヒゲの長い方向」を理解していれば十分通用します。)
4. 実戦的活用法:羽黒法を使ったトレード戦略
知識として型を知っているだけでは勝てません。ここでは、実際のトレードで羽黒法をどう活かすか、具体的な戦略を紹介します。
戦略①:週足確定時の「週末チェック」
羽黒法は週足分析が基本です。 金曜日の市場がクローズした後、監視している銘柄の週足がどの「型」になったかを確認します。
- 大陽線・下カゲ陽線が出現: 翌週は「買い目線」で固定します。月曜日の寄り付きから買うか、あるいは日足レベルで少し下がったところ(押し目)を狙ってエントリーします。
- 上カゲ陰線・大陰線が出現: 翌週は「売り目線」または「様子見」です。保有している株があれば、一旦手仕舞いを検討すべきタイミングです。
戦略②:トレンドの転換点(底値・天井)を狙う
羽黒法が最も威力を発揮するのは、トレンドの転換点です。
- 底値圏での「下カゲ陰線(カラカサ)」や「十字線」: 長期間下落が続いた後、安値圏で長い下ヒゲが出現したら、売り圧力が枯渇したサインです。翌週、前の週の高値を越えてくるようなら、勇気を持って買い向かうタイミングです。
- 高値圏での「上カゲ陽線(トンカチ)」: 上昇トレンドが続いた後、長い上ヒゲが出現したら要注意。いくら好決算や良いニュースが出ていても、チャートは「売りたがっている」ことを示しています。利益確定を急ぎましょう。
戦略③:位置情報を組み合わせる
単に「大陽線が出たから買い」ではありません。そのローソク足が**「どの位置(価格帯)」**で出たかが重要です。
- 安値圏での大陽線: トレンド転換の初動(強い買い)。
- 高値圏での大陽線: クライマックス(天井)の可能性あり。
このように、移動平均線やレジスタンスライン・サポートラインと組み合わせ、現在地が「高いのか安いのか」を把握した上で羽黒法を適用すると、騙しを大幅に減らすことができます。
5. 羽黒法を使用する際の注意点
万能に見える羽黒法にも弱点はあります。
- レンジ相場(ボックス相場)に弱い: 方向感のない相場では、陽線と陰線が交互に出現したり、ヒゲの長いコマ足が頻発したりするため、羽黒法のシグナルが機能しにくくなります。明らかにトレンドが出ていない時は、無理に売買せず「休むも相場」を決め込みましょう。
- ファンダメンタルズの急変: 週足は1週間のまとめですが、週末に大きなニュース(戦争、金融政策の変更、大企業の不祥事など)が出た場合、翌週はチャートの形状を無視した動きになることがあります。週明けのニュースチェックは欠かせません。
まとめ:ローソク足の「声」を聴こう
羽黒法は、複雑な計算式や最新のインジケーターを使うものではありません。しかし、だからこそ「価格そのものの動き(プライスアクション)」をダイレクトに捉えることができ、時代が変わっても色褪せない本質的な分析手法となり得ています。
【羽黒法活用の3ステップ】
- 週足チャートを表示する。
- ローソク足の実体とヒゲのバランスを見る。
- **「半値の法則」**を意識し、売り買いどちらが優勢かを感じ取る。
今週末、あなたが保有している銘柄や気になっている銘柄の「週足」をチェックしてみてください。そこには、ニュースだけでは分からない、市場参加者の「本音」が描かれているはずです。
免責事項: 本記事は技術的分析手法の解説を目的としており、特定の投資行動を勧誘するものではありません。投資は自己責任で行ってください。

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